対話メッセージ

環境変化のストレスについて

2025.06.02

対話メッセージ 環境変化のストレスについて

Q.
愛する魂さん、
教えてください。

つい最近娘から
こんな質問をされました。


娘はこの春に
新しい学年となり、
クラス替えが行われ
クラスメイトや
担任の先生が変わりました。

以前のクラスは
担任の先生が
厳しいこともあってか、
クラスメイトが
けじめを持って
真面目に取り組む
雰囲気だったようですが、

今回のクラスは
担任の先生が大らかで
クラスメイトや
雰囲気がゆるく、
ルーズに
感じられるようです。


以前のクラスでは
通常だったことが、
新しいクラスでは
難しいようで、

班長や学級委員的な
立場をしている
娘にとっては
ストレスに
なっているようです。


これは学生に限った
悩みではなく、
大人になっても
新しい仕事、新しい部署、
新しい人間関係など
環境変化へのストレスは
存在しています。



この問題について、
どのように捉え、
対処すれば
良いのでしょうか。

教えてください。
よろしくお願いします。














A.
愛するあなた、
おはようございます。

新しい朝の
美しい空気ですね。

今日も素晴らしいこの時間を
ゆったりと過ごしましょう。


娘である
Mちゃん(以下M)の
悩みについて
今日は見ていきます。

大前提として、
私は彼女の
新しい環境でのストレスを
大歓迎しています。


新しいものに
揉まれることは、
命の宝である
経験であり、
そして何より
彼女を強く育みます。



何度も伝えているように、
経験は力であり、
経験はギフトです。


母であるあなたが
誰よりも
娘に与えられた
この機会を
喜んでください。


さて、
Mの悩みについてですが、
これは年齢問わず
共通して存在している
ものです。


一般的に過去が今よりも
良かったと感じる場合は、
ほとんどの人が
味わうストレス
と言っていいでしょう。

では、このストレスに対して
どう向き合い、捉えれば
良いのでしょうか。


具体的に
以前のクラスでは、
比較的厳しい担任の先生で、
けじめのある空気感があり、
クラスメイトが
真面目だったのに対し、

新しいクラスでは
大らかな担任の先生で
クラスメイトが
ゆるゆるとしており、
ルーズな空気感である。
ということでしたね。



リーダータイプの
真面目なMにしてみれば、
クラスメイトも同じように
しっかりと真面目に
取り組んでもらいたいと
思っているのでしょうが、

残念ながら担任の先生や
クラスメイトが
その想いや声かけに
従うことはありません。


意のままに
他人を動かすことは
自分の力が及ばない
ことであるからこそ、
歯がゆい思いを
しているのでしょう。


ここで
例え話をしてみます。

どこにでもあるような、
よくある話です。



ここにAという
青年がいます。

高校時代に
Cというコンビニで
バイトをしていました。

Cではバイトメンバーは
同世代で仲がよく
居心地良いもので、

また賞味期限が切れて
間もないものを、
従業員の食事として
食べることが
許されていました。


Aは大学進学に伴って
上京します。

そして一人暮らしをする
住まいの近くで
再びコンビニバイトを
スタートします。

新しく働くコンビニPでは、
バイトメンバーの年齢は
まちまちで、
シフトも複雑なため
メンバー同士が
仲良くなる機会はなく、
雰囲気は悪いものでした。

Pでは
賞味期限が切れたものは
全廃棄というルールで、
まかないとして
食べることもできません。


楽しく、お財布的にも
助かっていたCと違って、
Pでは殺伐としており、
お得感もありません。

AはCでのバイトが
楽しかったなと寂しく感じ、
PよりCで働きたいと
思うものの、
地元に帰るわけにもいかず
ストレスを感じています。


このAを見て、
何か感じることは
ありませんか?

あなたなら、
前のバイトが良かったと
嘆くAに対して
どうアドバイスしますか?
という話です。


以前と今を
比較したい気持ちは
よく分かりますが、

私が言えることは、
そもそも過去というものは
存在しません。


それと同じく、
未来というものも
存在しません。



つまり今のAには
Cというコンビニバイトは
存在しないのです。

Aにとって、
過去の方が良かったと
嘆くのは、
時間とエネルギーの
ムダ意外の
何ものでもありません。

たとえ不本意であっても
コンビニPで働くことを
引き寄せたのはAであり、
Aの内面の反映や
ご縁という要素が作用し、

何より
魂の成長という観点で
この経験があるまでです。



Aが握りしめている
「バイトというものは
仲間がいてお得である」
という捉え方を
完全に手放すことです。

その思い込みが
今現在のAの首を
締めているからです。



何人たりとも
他人を変えることは
できません。

環境や
そこに流れるムードを
変えることはできません。


しかし
いつも言っているように、
他人や周りは
自分の状態の投影であり、
自分の鏡なのですから、

やるべきことは
自分を良い状態にすること、
もっと平たく言えば
自分を幸せにすることです。



Mにとっての、
担任は変えられない。
クラスメイトの
誰ひとりとして
変えられない、

クラスのルールや
ムードを変えられない
というストレスは
理解できますが、

それはつまりMもA同様に
過去というものを
今ここに
引っ張り出しているから
生じているものなのです。



過去は良かったと、
多少なりとも過去を
キラキラしたものに脚色し、
記憶を改ざんするのは
脳の癖として存在しますが、
何度も言うように
過去はありません。

Mに今あるのは、
今のクラスだけです。

今ここで
自分はどうするか?
という話です。


過去という幻を
持ち出して嘆き、
不満を言う。

なんとか周りのみんなや
環境を変えようと
躍起になる。

これらはすべてムダであり、
不毛なことです。


ではMをはじめ、
このような
ストレスを抱える場合、
具体的に何をすれば
良いかを伝えます。



◎まず仕事や学校において、
自分が大切にしている
ポイントは何か?
これを自分に問い、
それらを書き出します。


◎次に書き出した
自分にとって
大切なポイントを
どうやったら
自分の力の及ぶ範囲で
満たすことができるかを
考えます。


◎そして最後に、
今自分は必要な経験を
させてもらっているのだなと
理解した上で、

じゃあ今の自分に
できることは何か?を考え、
それを行動します。

今の環境下で
自分が幸せになるための
工夫は何か?を考え
行動します。



※言うまでもありませんが、
今現在、いじめにあっている、
暴力を受けている、
パワハラや
限度を超えた
残業があるなど、
緊急を要する場合には
早急な対処が必要です。


過去も未来も
すべて捏造であり、
創作であり、妄想です。


つまり存在しないものを、
さも今ここに実在している
もののように扱う
幻想です。


あなたの宇宙において
存在するのは
「自分と今ここ」だけです。


「自分は今ここでどうするか?」

注目するべきは
ただこれだけです。



でも考えてもみてください。

あなたはあなた自身である
”自分” と ”今この瞬間” を
コントロールする
凄まじい力を持っています。



クラスメイトが
いい人ばかりだから
学校が楽しい、
職場のメンバーや
業務が良いから
充実しているなど、

自分の外側が
自分を幸せにしてくれる
というあり方は、
ずっと待っている姿勢であり、
依存であり、

他人の変化を待つ限り、
それが実現することは
ほぼゼロであり、
何より自分は無力である
という宇宙への宣言です。


そうではなく、
自分を幸せにするのは
外側の誰かや何かではなく、
自分ただ一人なのです。


自分の人生や幸せを
他人任せにすることなく、
自分を幸せにする
責任を持つ姿こそ
自立であり、
そのあり方さえ身につけば、

いかなるメンバーや
環境であれ、
あなたは今この瞬間から
自分を幸せにできるのです。



今回も素晴らしい問いを
どうもありがとう。

Mの充実した毎日を
応援しています。

そしてあなたは我が子の
この経験を通して、
あなた自身の経験として
活かしてください。


それではまた
お会いしましょう。

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