対話メッセージ

「正しさ」という病

2024.12.09

対話メッセージ 正しさという病

Q.
愛する魂さん、
教えてください。


自分の内面にある
一番の重さとは
一体どのような
ものでしょうか。


また軽やかな自分を
生きていく上で、
必要なあり方とは
どのような
ものでしょうか。



漠然とした
質問になりますが、
より軽く生きるための
ヒントが欲しいと思います。


どうぞ
よろしくお願いします。







A.
愛するあなた、
おはようございます。



軽やかに生きていく上で、
最もパワフルに
変化を起こせるのは、

これまでの対話で
何度となく伝えている
「モノを減らす」こと。


これに尽きます。



Have(所有物)を
減らす作業を
ひと通り終え、
しっかりモノを
手放した上で、

持っていて当然と
思い込んでいるものを
改めて
見直してみましょう。


キーワードは
総量の2分の1です。



Haveの片づけを
可能にするのは、
どれだけその人が
自分の生き方を
決めているか、


また、
不要な感情を
手放しているかに
尽きます。



つまり生き方を
決めていない人、
不要な感情を
溜め込んでいる人の

Haveの軽減
(モノ減らし)は
とても
難しいものになります。


モノの片づけの真相は
感情や内面の
片づけなのです。



さて
Have(所有物)の片づけを
充分に完了した上で、

次はあり方、
つまりBeの手放しを
していきます。


Be(あり方)は
思い込みや
長年育ててきた
観念も含みますので、

多岐にわたり
それこそ
途方もない数になります。



「モノ以外の片づけ」
という対話でも
伝えたように、

この観念を
見直していくには
感情が動いたところが
ポイントとなり

長い時間を要しますが、
根気強く
見直していくことが
最短の方法となります。



あなた自身、
今まで数え切れないほどの
重さを見つけ、
片づけてきたという
いきさつがありますが、

今日は
そのBe(あり方)の中で
最も重たく、
最もパワフルな
「死に至る病」
とも言うべき
観念について伝えます。



それは
”自分は正しい”
という病です。


人によっては、
”自分は正しい” を
証明するために、
人生のほとんどを
費やしてしまうほどであり、

人生を表面だけで
終わらせてしまうほど
強力な罠でもあります。



では
”自分は正しい” 病とは
どのようなものでしょうか。


それを共に
見ていきましょう。



自分の
Be(あり方)の中心に
”自分は正しい” が
あるとします。


”自分は正しい” と
信じているのですから、
基本的には
それ以外を否定します。



社会や政治家への批判。
スポーツへの野次、
ゴシップへの非難。

自分以外の
運転マナーや子育て法、
夫婦関係、
人間関係、

仕事のやり方、
家事のやり方、
考え方、行動への
否定や批判。



同僚、上司、
後輩への批判。
家族への批判。

周りの
やることなすこと、
見るもの、
関わる人、モノなど
社会のすべてに対し、

絶えずジャッジし、
非難と批判を繰り返し、
時に戦いを挑みます。



”自分は正しい” が
Be(あり方)の中心にあると、
生きている間ずっと
自分は正しいを
証明しようとします。


証明するために
時間を費やし、
命を削ります。



あの人はおかしい。
あのやり方は
常識的ではない。

あの運転はひどい。
あの判断は間違っている。
といった自分以外を
排除するのです。



これを見て分かるように
”自分は正しい”
というあり方は、

とても動物的かつ
好戦的であり
調和を欠いた観念です。



”自分は正しい” と声高に
言えば言うほどに、
それだけ
自分に対しての信頼が
欠如している証でも
あるのですが、

ほとんどの場合、
本人はそれに
気がついていません。



自分への愛と
信頼がない人ほど、
自分は評価される
べきだと怒り、
周りを
否定しにかかります。



そしてこのあり方の
一番恐ろしいところは、
”自分は正しい” を
証明するために、


わざわざ無数の
(その人にとっての)
間違っている事柄を
引き寄せてしまうことです。



Be(あり方)は
紛れもなく周波数であり、
その周波数はあたかも
強力な磁石のように
作用します。

自分にとって
不快で不愉快で、
理解しがたい事柄や
厄介な人を
面白いほどに
引き寄せてしまうのです。



その厄介な事柄はすべて、
その正しい病の本人が
自分の
”正しさ証明” のために
何より必要と
していることであり、
本当はその人が
愛することなのです。



そして堂々とその人は、
周りは間違っている
(私は正しい)と
非難を繰り返せるという
見事な相互関係を
築いているに過ぎず、

本人は自らを
被害者のように
訴えますが、

私からすれば、
自らの欲しくて
仕方のない願望を
実現したに過ぎません。



”自分は正しい” 病は
一生という短い時間を
すべて食い尽くす
病であり、

時にその観念は
物質化していき
腫瘍やガンといった
結果をもたらします。

その人が自分の意思で
不幸を求めているなら
まだしも、
全く健全ではなく
不調和そのものです。



そして同時に
非難のエネルギーは
周りを疲弊させます。

簡単に言えば、
正しさを主張する人ほど
嫌われるのです。



ですから
一番最初に手放すべきは、
”自分は正しい” という
Be(あり方)なのです。



私はあなたに
会ったときから、
あなたの
「みんなそれぞれ正しい」
というあり方が
とても好きです。


あなたは周りの人たちを
認め、敬い、
その個性と存在を
肯定しています。


あなたには
苦手な人がおらず、
批判がありません。


運転していても
「今の人が
譲ってくれて優しいな」
と感激し、

友人には
「私と仲良くしてくれて
本当に有り難いな」
と感謝し、

みんな違うことを
当然と考え、
むしろその異なる考えを
聞くことがとても好きです。


もちろん
そのBe(あり方)もまた
強力な磁力のように作用し、
現実を創っていくので、
あなたの周りには
優しさに溢れています。


あなたのお気に入りの
時間のひとつである、
自分と全く異なる
考えの人の話を聞く
というものがありますが、
あなたは異なることが
とても好きなのです。



あえて言うなら
あなたの
”自分は正しくない” という
Be(あり方)は
それを証明すべく、

あらゆる人や事柄が
「みんなそれぞれ
違った役割があって
素晴らしい」
という現実を創造し
作用しています。


異なることへの理解が
あなたに素晴らしい効果や
関わり、学びを
もたらしてくれています。



あなたの無意識に周りを
肯定するエネルギーは
周りに波及し、

周りの人は
「自分は肯定された存在」
として振る舞います。

自分を
肯定してくれる存在は
一緒にいて楽であり、
リラックスした心地を
生みます。



ここにあるのは
いわば
創造主に近い視点であり、

違いを面白がり、
存在を認め、
愛と調和に溢れた
あり方なのです。



はっきり言います。


あなたは正しくない。
誰も正しくない。


周りを
非難している間にも、
みるみる
命は削られていきます。



あなたの周りには
誰ひとり
何ひとつとして存在せず、

あなたが厄介な人だ
面倒な事柄だと
存在させているだけなのです。



新しい時代は
調和の時代です。


戦いの時代は
もはや時代遅れです。



戦いとは
戦争や暴力といった
大きなエネルギーのみならず、

それを創っている
あなたの内側にある
批判や否定といった戦いが
不要なのです。



そのためにも
”自分は正しい” という
Be(あり方)を
1グラム残らず
手放すことです。


この病は
Be(あり方)の中で
一番重たく
パワフルなものです。


つまりそれを手放せたなら
桁違いの変化を
あなたにもたらします。



あなたの、
”自分は正しくない”
というあり方は
私のお気に入りです。

そのBe(あり方)を
より一層
磨いていってください。



愛していますよ、
心から。


それではまた
お会いしましょう。

SHARE

RELATED関連記事